< ブログ一覧に戻る

社内ポータルサイトとは?選び方とおすすめ14ツールを徹底比較

最終更新日:2025.05.23 社内ポータル・デジタルワークプレイス

社内ポータルサイトとは、社内に分散した情報と業務システムを1つの画面に集約し、従業員が必要な情報へ最短でたどり着けるようにする社内専用のWebサイトです。

自社に合う社内ポータルサイトを選ぶ最短の方法は、製品名を並べて比較することではありません。「誰のどの業務を楽にするのか」を先に決めることです。

社内ポータルサイトは、SaaS型の専用ツール、グループウェア一体型、CMSを使った自作型の3つのタイプに分かれます。必要な機能も運用体制もタイプごとに大きく異なります。

たとえば現場社員がスマートフォンで見る前提であれば、PC利用を想定した自作型は最初から候補から外れます。この見極めを省くと、公開後に誰も開かないサイトが残ります。

本記事では、社内ポータルサイトの定義と機能、注目される背景、メリットとデメリット、選び方の6つの比較軸、おすすめ14ツールの比較、導入5ステップと定着のコツ、導入事例までを順に解説します。

読み終える頃には、自社が選ぶべきタイプと候補ツール、そして次に着手すべき作業が具体的に定まります。

社内ポータルサイトとは?社内情報への入口となる社内専用サイト

社内ポータルサイトとは、社内に分散した情報と業務システムを1つの画面に集約し、従業員が必要な情報へ最短でたどり着けるようにする社内専用のWebサイトです。

「ポータル」は英語で入口を意味する言葉で、その名のとおり社内情報への入口としての役割を担います。従業員が朝いちばんに開く画面を想定すると理解しやすくなります。

集約する対象は、社内規程や業務マニュアル、社内ニュース、各種申請フォーム、勤怠や経費精算といった業務システムへのリンクなど多岐にわたります。

重要なのは、情報を1か所に置くこと自体が目的ではないという点です。従業員が探す手間を減らし、本来の業務に時間を戻すことが社内ポータルサイトの目的にあたります。

社内ポータルサイトの主な機能

社内ポータルサイトの機能は、情報を届ける機能、情報を蓄える機能、業務につなぐ機能、運用を支える機能の4系統に整理できます。

系統主な機能具体的な用途
情報を届けるお知らせ配信、社内報、経営メッセージ、ターゲティング配信全社通達を確実に届け、部署ごとに必要な情報だけを表示する
情報を蓄えるドキュメント管理、社内wiki、FAQ、横断検索規程やマニュアルを最新版1つに統一し、検索で呼び出す
業務につなぐワークフロー、スケジュール、設備予約、業務システムへのリンク、シングルサインオン申請や予約をポータル上で完結させ、システム間の移動をなくす
運用を支えるアクセス権限管理、承認フロー、閲覧ログの分析機密情報の閲覧範囲を制御し、読まれている情報を可視化する

シングルサインオンとは、1度のログインで複数の業務システムを追加認証なしに利用できる仕組みです。IDとパスワードの入力回数が減り、利用のハードルが下がります。

ターゲティング配信とは、所属部署や勤務地、職種などの属性に応じて、表示する情報を自動的に出し分ける機能です。全社共通の掲示板との最大の違いがここにあります。

自社に必要な機能がどの系統に偏るかによって、適したツールは変わります。情報を届ける機能を重視するのか、業務につなぐ機能まで求めるのかを、比較の前に確認しておきましょう。

グループウェアやイントラネットとの違い

社内ポータルサイトと類似ツールの違いは、担う役割の広さと、情報の流れる方向にあります。名称が混同されやすいため、比較検討の前に整理しておくと選定がぶれません。

名称主な役割情報の流れ
社内ポータルサイト社内の情報とシステムへの入口を1画面に集約する全社から個人へ届け、個人からも発信できる
イントラネット社内だけがアクセスできるネットワーク環境そのものを指す環境を指す言葉のため、流れは規定されない
グループウェアメール、スケジュール、ワークフローなど業務機能の集合体業務単位のやり取りが中心
社内SNS従業員同士の対話とつながりの形成個人から個人への双方向
社内wikiナレッジやマニュアルの蓄積と検索蓄積した情報を必要時に取り出す

イントラネットは環境、グループウェアは機能、社内ポータルサイトは入口だと考えると区別しやすくなります。実際の製品では、これらが1つのサービスに統合されている場合も少なくありません。

そのため製品カテゴリ名だけで判断せず、自社が必要とする機能を備えているかどうかで比較することが大切です。

関連記事:イントラネットとは?メリット・デメリットからおすすめツールまで徹底解説

社内ポータルサイトが今あらためて注目される3つの背景

社内ポータルサイトが再評価されている背景には、情報を探す時間の損失、働く場所の分散、従業員エンゲージメントの低迷という3つの事情があります。いずれも公的調査や第三者調査で数値が示されています。

従業員が情報を探すだけで1日1時間以上を失っている

Helpfeelが2023年2月に公表した調査によると、従業員数2,000人以上の企業で働く正社員が社内情報を調べている時間は、1日あたり平均1時間5分でした。※1

同じ調査では、社内情報を調べた結果として自己解決できた人は約2割にとどまり、残りの回答者は上司や同僚、関連部署への問い合わせに至っています。

情報を探す時間と、聞かれる側が対応する時間が二重に発生している状態です。社内ポータルサイトは、この二重の損失を減らす手段として位置づけられます。

テレワークと拠点分散が定着し、情報の届け方が変わった

総務省が2025年に公表した「令和7年版情報通信白書」によると、令和6年通信利用動向調査の時点でテレワークを導入している企業の割合は47.3%でした。※2

またパーソル総合研究所が2025年8月に公表した「第十回・テレワークに関する調査」では、2025年7月時点の正社員のテレワーク実施率は22.5%、従業員10,000人以上の企業に限ると34.6%という結果が出ています。※3

オフィスの掲示板や朝礼だけでは情報が全員に届かない状態が、一時的なものではなく前提条件になりました。場所に依存しない情報の届け先が必要になっています。

日本の従業員エンゲージメントが世界平均を大きく下回っている

Gallupが2026年4月に公表した「State of the Global Workplace 2026」によると、仕事に熱意を持って取り組んでいる日本の従業員の割合は8%で、世界平均の20%を下回っています。※4

エンゲージメントとは、従業員が自社の目標に共感し、主体的に貢献しようとする状態を指す言葉です。給与や待遇への満足度とは区別して用いられます。

経営の意図が現場に届かず、現場の声も経営に届かない状態は、この数値の一因になり得ます。社内ポータルサイトは、その往復路を用意する役割を担います。

社内ポータルサイトを導入する6つのメリット

社内ポータルサイトの導入で得られる効果は、情報探索時間の削減、問い合わせ工数の削減、経営メッセージの浸透、ナレッジの一元化、拠点間格差の解消、情報統制の強化の6つに整理できます。

情報を探す時間が削減される

最も直接的な効果は、従業員が情報を探す時間の削減です。規程もマニュアルも申請フォームも同じ画面から到達できるため、どこにあるかを思い出す作業がなくなります。

横断検索を備えたツールであれば、保管場所を知らなくてもキーワードから目的の文書に到達できます。異動や中途入社の直後ほど、この効果は大きく表れます。

前述のとおり社内情報の検索には1日平均1時間5分が費やされています。この一部でも削減できれば、人数を掛け合わせた総量は無視できない規模になります。

バックオフィスへの問い合わせ工数が減る

2つ目は、人事や総務、情報システム部門への問い合わせが減る効果です。よくある質問と回答をポータル上に集約すると、従業員が自分で解決できる範囲が広がります。

問い合わせの多い項目を分析して掲載内容を更新していけば、削減効果は運用とともに積み上がります。担当者は個別対応から企画業務へ時間を移せます。

年末調整や人事異動の時期など、問い合わせが集中する繁忙期ほど効果を実感しやすい領域です。

経営メッセージが現場まで届く

3つ目は、経営層の考えが現場まで届きやすくなる効果です。メールでは埋もれてしまう発信も、ポータルの主要な位置に掲載すれば目に触れる機会が増えます。

閲覧数やリアクションを確認できるツールであれば、どのメッセージが届いたかを数値で把握できます。感覚に頼らず発信内容を改善できる点が利点です。

コメント機能を備えたツールなら、現場からの反応が発信者に戻ります。一方通行の通達から、往復する対話へ変えられます。

ナレッジ共有が一元化される

4つ目は、部署や拠点ごとに散らばっていた資料やノウハウが1か所にまとまる効果です。提案資料や調査データを全社で再利用できるようになります。

同じ資料の作り直しが減るだけでなく、成功事例を他拠点が短期間で取り入れられます。組織の規模が大きいほど、この横展開の価値は高まります。

版管理が働くため、古い書式が使われ続ける手戻りも防げます。最新版が1つだけ存在する状態を保てます。

拠点や言語をまたいだ情報格差が解消される

5つ目は、拠点や使用言語による情報格差の解消です。多言語対応を備えたツールであれば、本社発の通達を各国の従業員が自分の言語で読めます。

時差のある拠点でも、同じ情報に同じタイミングでアクセスできます。会議の時間を合わせなくても、前提の共有が進みます。

海外拠点を持つ企業では、翻訳作業の待ち時間が意思決定の遅れに直結します。この待ち時間を圧縮できる点が実務上の効果です。

アクセス権限の設計で情報統制が強化される

6つ目は、情報の管理と統制がしやすくなる効果です。閲覧権限を部署や役職単位で設定できるため、機密情報の閲覧範囲を明確に区切れます。

個人のパソコンやチャットの中に資料が複製されている状態は、更新漏れと情報漏えいの温床になります。正本を1か所に置く運用は、このリスクを下げます。

誰がいつ閲覧したかのログが残るツールであれば、監査対応の負荷も軽減されます。内部統制の要件が厳しい業種ほど効果が大きい領域です。

社内ポータルサイトの4つのデメリットと対策

社内ポータルサイトには、構築と運用の工数、情報過多による検索性の低下、形骸化のリスク、継続的なコストという4つのデメリットがあります。いずれも設計段階の準備で軽減できます。

デメリット起きること対策
構築と運用に工数がかかる掲載情報の棚卸しと分類に時間を要し、公開後も更新担当が必要になる対象を絞って小さく公開し、更新権限を各部署へ委譲する
情報が増えるほど探しにくくなる掲載物が積み上がり、重要な情報が埋もれて検索精度が落ちる掲載基準と保存期限をあらかじめ決め、定期的に棚卸しする
使われずに形骸化する開く理由がないため閲覧が減り、更新も止まって放置される勤怠や申請など毎日必ず使う導線をポータル上に集約する
継続的なコストが発生するライセンス費用と運用人件費が毎年かかり続ける削減できる工数を事前に試算し、投資判断の基準を明確にする

特に注意したいのは、3つ目の形骸化です。社内ポータルサイトが使われなくなる原因の多くは、機能不足ではなく、開く理由が設計されていないことにあります。

対策としては、従業員が毎日必ず行う操作をポータル経由に集約する方法が有効です。勤怠打刻や経費申請の入口をポータルに置くと、自然に閲覧が習慣化します。

なお1つ目と2つ目のデメリットは、公開時の設計だけでは解消しません。運用を続ける前提で担当と手順を決めておくことが、結果として工数を抑えます。

失敗しない社内ポータルサイトの選び方

社内ポータルサイトの選定は、タイプの絞り込み、予算の把握、6つの比較軸での評価という順番で進めると迷いません。製品比較から始めると、要件が固まらないまま機能の多さで判断してしまいます。

まず3つのタイプから絞り込む

社内ポータルサイトの構築手段は、SaaS型の専用ツール、グループウェア一体型、CMSを使った自作型の3タイプに分かれます。

タイプ特徴向いている企業
SaaS型の専用ツールポータル専用に設計され、パーソナライズや多言語などの機能が標準で揃う従業員数が多く、拠点や職種をまたいだ情報の出し分けが必要な企業
グループウェア一体型メールやワークフローなど業務機能とポータルを1つの契約でまかなえる現在グループウェアを未導入、または刷新を検討している企業
CMS・自作型既存契約に含まれるツールで自作でき、追加費用を抑えられる掲載情報が限られ、社内に構築を担える人材がいる企業

CMSとは、専門知識がなくてもWebページの作成と更新ができるシステムを指します。Googleサイトのように、既存のライセンスに含まれている場合もあります。

判断の分かれ目は、情報の出し分けが必要かどうかです。全社員が同じ画面で足りるなら自作型で十分ですが、職種別の出し分けが必要ならSaaS型が現実的です。

費用相場を把握する

費用は構築方法によって桁が変わります。自作やスクラッチ開発では初期費用が中心となり、SaaS型では月額のライセンス費用が中心です。

外部委託で構築する場合、一般的に小規模で50万から150万円、中規模で150万から500万円、大規模で500万円以上が相場感です。

SaaS型は1ユーザーあたりの月額で課金される形式が一般的です。最低利用人数などの条件もありますが、安いもので1ユーザー月額300円のプロダクトもあります。

またライセンス費用に加えて、更新を担う担当者の人件費も見込んでおく必要があります。

6つの比較軸で評価する

タイプと予算が定まったら、次の6つの軸で候補を比較します。すべてを満たす製品を探すのではなく、自社にとって外せない軸を2つか3つ決めることが選定を早めます。

比較軸確認すること
既存システムとの連携Google WorkspaceやMicrosoft 365、人事システムと連携できるか。シングルサインオンに対応しているか
検索性添付ファイルの中身まで検索できるか。表記の揺れを吸収できるか
権限とターゲティング部署や役職ごとに閲覧権限と表示内容を出し分けられるか
マルチデバイス対応会社支給のパソコンを持たない従業員がスマートフォンから使えるか
多言語対応海外拠点の従業員が自分の言語で閲覧できるか。翻訳の手間はどの程度か
運用のしやすさ各部署の担当者がHTMLの知識なしで更新できるか。閲覧状況を分析できるか

特に見落とされやすいのが、4つ目のマルチデバイス対応です。製造や小売、物流のように会社支給のパソコンを持たない従業員が多い企業では、この軸が最優先になります。

6つ目の運用のしやすさも軽視できません。更新のたびに情報システム部門への依頼が必要な設計にすると、情報の鮮度が保てず形骸化の原因になります。

社内ポータルサイトおすすめ14選を比較

ここからは代表的な14のツールを、タイプ別に比較します。まず一覧で全体像をつかんでから、気になる製品の詳細を確認してください。

ツール名タイプ特徴向いている企業
LumAppsSaaS型Google WorkspaceとMicrosoft 365に連携し、多言語とパーソナライズに対応海外拠点を持つ大企業
InsuiteXSaaS型大企業向けに設計され、ポータルテンプレートが豊富組織階層が複雑な大企業
Liferay DXP構築型70種類以上の標準機能を備え、高度なカスタマイズに対応独自要件の多い大企業
SharePointグループウェア一体型Microsoft 365に含まれ、Office製品と密に連携Microsoft 365を全社導入済みの企業
Googleサイト自作型Google Workspaceに含まれ、追加費用なしで作成できる掲載情報が限られる中小企業
rakumo ボードアドオン型Google Workspaceの掲示板機能を拡張、月額300円からGoogleサイトの表現力に物足りなさを感じる企業
LINE WORKSグループウェア一体型LINEに近い操作感で、スマートフォン利用を前提に設計店舗や現場の従業員が多い企業
DrupalオープンソースCMSライセンス費用が不要で、多言語と拡張性に強い開発リソースを社内に持つ企業
Garoonグループウェア一体型ドラッグ&ドロップで構築でき、複数ポータルを作成可能中堅から大企業
intra-mart構築型ローコード開発環境を備え、ワークフローと業務システムを統合業務システムを集約したい企業
desknet’s NEOグループウェア一体型HTMLの知識なしで扱え、ノーコードで業務アプリを作成できる中小から中堅企業
Confluenceドキュメント型テンプレートと検索が強く、ナレッジベース構築に適する開発組織やナレッジ活用が中心の企業
UnilySaaS型多言語とパーソナライズに対応した大企業向けプラットフォームグローバル展開する大企業
TUNAGSaaS型スマートフォン前提の設計で、情報の出し分けと社内交流を両立非デスクワーカーが多い企業

LumApps

LumAppsは、Google WorkspaceとMicrosoft 365の双方に連携する社内ポータルツールです。情報の一元管理に加えて、多言語対応とモバイル対応を標準で備えています。

所属や職種に応じて表示内容を出し分けるパーソナライズ機能と、コミュニティ機能を組み合わせることで、情報配信と従業員同士の対話を1つの基盤でまかなえます。

詳細はLumAppsの公式サイト(https://www.lumapps.jp/)でご確認いただけます。

InsuiteX

InsuiteXは、株式会社ドリーム・アーツが提供する大企業向けのグループウェア兼社内ポータル作成ツールです。多彩なポータルテンプレートから組織のニーズに合わせて構築できます。

情報の一元化と双方向のコミュニケーション、利用状況のデータ分析までを1つの製品で扱えるため、部門数の多い組織で管理を分担しやすい構成になっています。

詳細はInsuiteXの公式サイト(https://www.insuite.jp/)でご確認いただけます。

Liferay DXP

Liferay DXPは、ポータルサイト構築に特化したデジタルエクスペリエンスプラットフォームです。70種類以上の標準機能を備え、高度なカスタマイズに対応します。

日本法人の公開情報によると、世界で2,500件以上の導入実績があります。パーソナライズ機能と業務システム連携により、利用者ごとに最適化した画面を提供できます。

詳細はLiferayの公式サイト(https://www.liferay.co.jp/)でご確認いただけます。

SharePoint

SharePointは、Microsoftが提供する社内ポータル構築ツールです。Microsoft 365のライセンスに含まれるため、すでに全社導入済みの企業では追加契約なしで着手できます。

WordやExcelとの連携、豊富なテンプレート、細かなアクセス権限設定が特徴です。ドキュメント管理を軸に社内ポータルを組み立てたい場合に適しています。

詳細はMicrosoftの公式サイト(https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/sharepoint/collaboration)でご確認いただけます。

Googleサイト

Googleサイトは、Google Workspaceに含まれるWebサイト作成ツールで、追加費用なしで社内ポータルを作成できます。直感的な操作で、専門知識がなくてもページを構築できます。

カレンダーやドライブといったGoogleサービスの埋め込み、共同編集、閲覧範囲の制限に対応しています。スマートフォンからの閲覧にも自動で最適化されます。

詳細はGoogleサイトの公式ページ(https://sites.google.com/)でご確認いただけます。

rakumo ボード

rakumo ボードは、Google WorkspaceとMicrosoft 365に対応した社内掲示板兼ポータルツールです。柔軟な権限設定とコメント機能を備え、情報共有と対話を両立できます。

公式サイトの公開情報によると、Google Workspace版の料金は1ユーザーあたり月額300円です。Googleサイトでは物足りない表現力と運用機能を、低コストで補える選択肢にあたります。

詳細はrakumoの公式サイト(https://rakumo.com/product/gsuite/board/)でご確認いただけます。

LINE WORKS

LINE WORKSは、LINEに近い操作感を特徴とするビジネス版コミュニケーションツールです。チャット、掲示板、カレンダー、ドライブなどを1つのアプリに集約しています。

スマートフォン利用を前提に設計されているため、会社支給のパソコンを持たない従業員が多い現場でも情報を届けやすい構成です。

詳細はLINE WORKSの公式サイト(https://line-works.com/)でご確認いただけます。

Drupal

Drupalは、高度なカスタマイズに対応するオープンソースのCMSです。ライセンス費用がかからず、大規模サイトの構築と多言語運用に実績があります。

モジュールによる機能拡張の自由度が高く、既存システムとの独自連携も実装できます。その反面、構築と保守を担う技術者が社内または委託先に必要です。

詳細はDrupalの公式サイト(https://new.drupal.org/)でご確認いただけます。

Garoon

Garoonは、サイボウズが提供する中堅から大企業向けのグループウェアです。豊富なテンプレートとドラッグ&ドロップ操作により、IT部門に依存せずポータルを構築できます。

全社用、部署用、個人用といった複数のポータルを作り分けられる点が特徴です。公式サイトの公開情報によると、クラウド版は1ユーザーあたり月額900円で、最低利用人数は10人です。

詳細はGaroonの公式サイト(https://garoon.cybozu.co.jp/)でご確認いただけます。

intra-mart

intra-martは、業務システムの統合基盤としての性格が強い社内ポータル構築ツールです。ローコード開発環境を備え、画面操作を中心に業務アプリケーションを作成できます。

ローコード開発とは、プログラムの記述を最小限に抑えてアプリを作る手法です。既存システムとの連携やワークフローの最適化まで踏み込みたい企業に適しています。

詳細はintra-martの公式サイト(https://www.intra-mart.jp/)でご確認いただけます。

desknet’s NEO

desknet’s NEOは、使いやすさに定評のあるグループウェアで、社内ポータルの作成にも対応します。HTMLの知識がなくても直感的に画面を組み立てられます。

ノーコードで業務アプリを作成する機能も備えており、紙やExcelで運用していた業務をそのまま移行しやすい構成です。中小から中堅規模の企業で扱いやすい製品にあたります。

詳細はdesknet’s NEOの公式サイト(https://www.desknets.com/)でご確認いただけます。

Confluence

Confluenceは、Atlassianが提供するドキュメント共有ツールで、社内wikiやナレッジベースの構築に適しています。豊富なテンプレートと強力な検索機能を備えています。

JiraをはじめとするAtlassian製品との連携が強く、開発組織との相性が良い製品です。情報発信より、ナレッジの蓄積と検索を重視する場合に候補となります。

詳細はAtlassianの公式サイト(https://www.atlassian.com/ja/software/confluence)でご確認いただけます。

Unily

Unilyは、グローバル企業向けに設計された社内ポータル構築プラットフォームです。豊富なテンプレートと多言語対応を備え、拠点をまたいだ情報配信に対応します。

Unilyの発表によると、同社は2026年に公開されたForrester ResearchのIntranet Platforms分野の評価でLeaderに位置づけられています。検索とパーソナライズにAIを活用している点も特徴です。

詳細はUnilyの公式サイト(https://www.unily.com/)でご確認いただけます。

TUNAG

TUNAGは、スマートフォン利用を前提に設計された社内ポータル兼エンゲージメントプラットフォームです。チャット、掲示板、ナレッジ、ワークフローを1つの画面に集約できます。

個人や部署ごとに表示内容を出し分けられるため、会社支給のパソコンを持たない現場社員やアルバイトにも情報を届けられます。

詳細はTUNAGの公式サイト(https://biz.tunag.jp/)でご確認いただけます。

なお各製品の情報は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。料金や機能は改定される場合があるため、最終判断の前に各社の最新情報をご確認ください。

社内ポータルサイトの作り方と導入5ステップ

社内ポータルサイトの構築は、目的の設定、情報の棚卸し、ツール選定、構築と試験公開、効果測定という5つのステップで進めます。ツール選定を最初に行わないことが、失敗を避ける最大のポイントです。

ステップ1:目的と評価指標を決める

最初に、誰のどの業務を楽にするのかを1つに絞ります。全社の情報共有を良くするといった抽象的な目標では、公開後に成否を判断できません。

たとえば人事への問い合わせ件数を半年で3割減らす、または規程の検索にかかる時間を短縮するなど、数えられる指標に落とし込みます。

この段階で決めた指標が、後のツール選定と掲載内容の判断基準になります。迷ったときに立ち返る場所を先に作っておく作業です。

ステップ2:掲載する情報を棚卸しする

次に、現在どこにどの情報があるかを洗い出します。共有フォルダ、メール、チャット、紙の資料まで含めて、社内に散在する情報の所在を一覧にします。

洗い出した情報は、全社共通、部署限定、個人向けの3層に分類します。この分類がそのまま画面構成と権限設計の下地になります。

同時に、更新が止まっている情報と重複している情報を特定します。移行前に整理しておかないと、散らかった状態をそのまま新しい場所へ移すだけになります。

ステップ3:タイプを決めてツールを選ぶ

棚卸しの結果をもとに、SaaS型、グループウェア一体型、自作型のいずれが適しているかを判断します。情報の出し分けが必要かどうかが分岐点です。

候補を2社か3社に絞ったら、無料トライアルで実際の画面を触ります。このとき情報システム部門だけでなく、日常的に使う現場の従業員にも試してもらいます。

評価の観点は、ステップ1で決めた指標を達成できるかどうかです。機能の多さではなく、必要な機能が使いやすいかどうかで判断します。

ステップ4:小さく構築して試験公開する

全社一斉公開ではなく、1つの部署または1つの用途から始めます。最初から完璧を目指すと公開が遅れ、その間に検討内容が古くなります。

試験公開の期間中は、利用者から使いにくい点を集めます。画面構成や分類の名称は、この段階で修正しておくと後の作業が軽くなります。

あわせて、各部署の更新担当者を決めて操作方法を共有します。更新権限を現場に渡しておくことが、公開後の情報鮮度を保つ条件です。

ステップ5:公開後に効果を測定して改善する

公開後は、閲覧数、検索キーワード、離脱の多いページを定期的に確認します。よく検索されているのに見つかっていないキーワードは、改善の優先度が高い項目です。

ステップ1で設定した指標の推移も追いかけます。問い合わせ件数が減っていなければ、掲載内容か導線のどちらかに原因があります。

社内ポータルサイトは、公開した時点が完成ではなく運用の開始地点です。四半期ごとの見直しを運用計画に組み込んでおきましょう。

社内ポータルサイトを定着させる4つの運用のコツ

社内ポータルサイトを定着させる鍵は、毎日開く理由を設計すること、更新を分散させること、探し方に合わせて分類すること、成果を可視化することの4点です。

1つ目は、従業員が毎日必ず行う操作をポータル経由に集約することです。勤怠打刻や経費申請、社内システムへの入口をポータルに置くと、閲覧が習慣として定着します。

2つ目は、更新権限を各部署へ委譲することです。情報システム部門がすべての更新を担う体制では、掲載までの待ち時間が発生し、情報の鮮度が落ちます。

3つ目は、組織図ではなく従業員の探し方に合わせて情報を分類することです。「総務部のページ」より「入社手続き」のほうが、目的から到達しやすくなります。

4つ目は、成果を数値で共有することです。問い合わせ件数の減少や閲覧数の推移を社内に開示すると、更新を担う各部署の協力を得やすくなります。

あわせて、掲載情報の保存期限をあらかじめ決めておくことをおすすめします。増え続ける一方の運用は、検索性の低下という形で必ず跳ね返ります。

社内ポータルサイトの導入成功事例3選

ここでは、実際に社内ポータルサイトを刷新した3社の事例を、課題と施策、成果の順に紹介します。いずれも自社の状況に近い事例を探す手がかりになります。

三井物産の事例

三井物産は、金属資源やエネルギー、ICT事業など多岐にわたる事業を展開する総合商社です。16の事業本部を持ち、世界61か国と地域に125の拠点を構えています。

課題は、複数の社内ポータルが並存し、コンテンツの登録と発信が煩雑になっていた点にありました。さらに出社制限により、国内外での協働も難しくなっていました。

同社はLumAppsを導入し、サムネイル画像と検索機能を強化することで必要な情報にたどり着きやすくしました。部署別のフィルタリングとコンテンツの分類にも対応しています。

あわせて研修専用ページを設け、学び直しに関する情報を一括で管理できるようにしました。海外拠点と本社の経営メッセージを統合したページはアクセス数が増加しています。

関連記事:「多様性を力に」三井物産の社内コミュニケーションプラットフォーム構築

JALグループの事例

JALグループは、東京都品川区に本社を置き、国内および国際の旅客と貨物の航空輸送事業を中心に展開する航空会社です。70年以上にわたり事業を継続しています。

課題は、従来利用していたポータルのシステム基盤のサポート終了でした。検索性やマルチデバイス対応、セキュリティ性能を満たす新サービスへの切り替えが必要になっていました。

同社はLumAppsの導入により、総括部門が作成する全グループ向けのコンテンツに加えて、各グループ会社や部門を対象としたコンテンツを作成できる体制を整えました。

管理権限を各部門へ一部委譲したことで、タイムリーな情報発信が可能になっています。シングルサインオンとマルチデバイス対応により、時間や場所に縛られない情報アクセスを実現しました。

関連記事:JALのポータルサイト リニューアルプロジェクト

社内ポータルサイトに関するよくある質問

社内ポータルサイトとイントラネットの違いは何ですか

イントラネットは社内だけがアクセスできるネットワーク環境そのものを指す言葉で、社内ポータルサイトはその環境上に置かれる情報の入口を指します。イントラネットが土地、社内ポータルサイトがそこに建てる建物の玄関にあたる関係です。実際の製品では両者を含めて提供される場合もあります。

社内ポータルサイトは無料で作れますか

GoogleサイトやSharePointのように、既存のライセンスに含まれるツールを使えば追加費用なしで作成できます。ただし部署ごとに表示内容を出し分ける機能や詳細な閲覧分析までは対応しきれないため、掲載情報が限られる小規模な用途に向いています。

社内ポータルサイトの構築費用はどのくらいかかりますか

外部委託で構築する場合、一般的に小規模で50万から150万円、中規模で150万から500万円、大規模で500万円以上が費用の相場感です。SaaS型は1ユーザー月額300円から900円程度の製品が公開情報として確認できます。

導入までにどのくらいの期間がかかりますか

規模と移行するコンテンツの量によりますが、当社クライアント様の事例では旧ポータルのコンテンツ移行と運用担当者への教育を経て約2か月で新環境を構築しています。全社一斉ではなく1つの部署から試験公開する進め方であれば、着手から公開までの期間はさらに短縮できます。

社内ポータルサイトが使われない場合はどうすればよいですか

多くの場合、原因は機能不足ではなく開く理由の不在にあります。勤怠打刻や経費申請など毎日必ず行う操作の入口をポータルに集約すると、閲覧が習慣化します。あわせて検索キーワードのログを確認し、探されているのに見つからない情報を優先して整備してください。

まとめ:入口を1つにすることが、情報格差をなくす第一歩になる

社内ポータルサイトとは、社内に分散した情報と業務システムを1つの画面に集約し、従業員が必要な情報へ最短でたどり着けるようにする社内専用のWebサイトです。

選定でつまずかないためには、製品比較の前に「誰のどの業務を楽にするのか」を決め、SaaS型、グループウェア一体型、自作型の3タイプから絞り込む順番を守ることが重要です。

情報を探すだけで1日1時間以上が費やされ、テレワークが定着し、日本の従業員エンゲージメントが世界平均を下回る状況では、情報の入口を整える価値は以前より大きくなっています。

LumAppsでは、多言語とパーソナライズに対応した社内ポータルの機能をご確認いただける資料をご用意しています。三井物産やJALグループの導入事例もあわせて公開しています。

まずは1つの部署、1つの用途から、従業員が毎日開きたくなる入口を作ることから始めてください。

・参考

※1 Helpfeel「社内情報の検索に関する実態調査」(2023年2月公表、従業員数2,000人以上の企業に勤める正社員400人が対象)
※2 総務省「令和7年版情報通信白書」(2025年公表、令和6年通信利用動向調査にもとづく)
※3 パーソル総合研究所「第十回・テレワークに関する調査」(2025年8月公表)
※4 Gallup「State of the Global Workplace 2026」(2026年4月公表)

お問い合わせ

企業の社内コミュニケーション、従業員エンゲージメント、
ナレッジマネージメントの改善のお手伝いをします。

3分で分かるLumApps 資料の表紙